コンピュータと僕
もうコンピュータの都合に振り回されたくない。

前々からそう思う度に、コンピュータを使わずにトラックやデモの制作する方法を試しては、どうにも効率が悪くまたコンピュータに戻るといったことを繰り返していたのですが、最近とくにいろいろあって僕は確信したのです。
しっかりと手綱を握ってこの難物を意のままに操らない限り、これから先もずっと音楽を作る以前の問題に悩まされ続けることになると。

僕はより立派なコンピュータヲタクになることを決意しました。

思い立ってから一週間、自分なりに改めてコンピュータのことを勉強してて思ったのですが、いやぁ〜コンピュータって面白いですね。

まるで生き物のようです。

コンピュータの進歩って、生命の進化の過程にそっくりじゃないですか。
最近ハードディスクの替わりにSSDが使われ始めていますが、お魚の浮き袋が肺に進化したみたいなもんなのかなーと。

生命は肺を持つことで陸上に進出できるようになったわけですが、コンピュータはまだSSDを持つ個体がちらほら出始めただけで、陸上に進出していない肺魚のようなものです。

さてコンピュータにとって、進出すべき”陸上”にあたる場所はいったいどこにあるのでしょう?
夢がふくらんじゃうよ〜ヽ(*´∀`)ノ゚

生命は様々な分岐を繰り返しながら環境に適応したものがより多く繁殖していきますが、コンピュータにとって環境というのは主に「人間にとって便利かどうか」ということだと思います。
真空管がトランジスタを経てCPUなどのプロセッサになり、SASIがSCSIになりUSBになりといった変化は、生命で言うところの神経が脳になったり、ヒレが手や足になったりするようなことにそっくり。より高性能な規格が普及(繁殖)して、古く安定した技術も平行して家電や楽器などの一部になって根強く生き残っているあたりも、よく似ています。

また、人間はコンピュータを作り、便利に使って来ましたが、いつの頃からか人間の社会はコンピュータなしでは成立させることすら難しくなってきています。これはもう生物の共生関係にそっくりです。コンピュータは自分で繁殖できませんが、昆虫を媒介して受粉する植物のように、人間を媒介して繁殖しているのです。人間は便利さに押され、コンピュータを作らされていると言えなくもないでしょう。

それからCPUについても調べたんですが、素材は主にケイ素でできていたんですね〜。
ってことはプログラミングという行為は、地中に埋まっている石(鉱物)に語りかけているようなものです。会話の蓄積が記憶されてOSやプログラムが育つ、つまり石が会話を理解して動き始める考えると、なんだかロマンを感じずにはいられません( ̄◇ ̄)

考えれば考えるほど生命に良く似た存在であるコンピュータ。
ですがひとつ、生命との大きな違いに思い当たりました。

それは「個体を失った時の悲しみの深さ」です。
「唯一性」と言い換えることもできると思います。

生命は精神と肉体が複雑に絡み合い、ひとつひとつの個体がどうにも替えがきかない唯一性を持っています。失ったら二度と元に戻りません。
コンピュータに記録されたデータには唯一性もあり、それが消えればそりゃあちょっとは悲しいですが、生命が持つ膨大な情報量に比べると、あまりにもちっぽけです。肉体であるハードに至っては、唯一性はほとんどないと言ってもいいでしょう。

しかしながら、このままコンピュータが扱う情報量が増え続け、人工知能が発達し、コンピュータがより強烈な唯一性を持つようになったら、いつか僕らはコンピュータの中に”魂”を錯覚してしまうかもしれない( ̄ー ̄;


っとまあ、これほど生命に良く似た存在ですから、コンピュータを意のままに操ろうというのはやはり簡単ではないのです。

さーて、パーツはもう全部注文しました。
がんばって快適な制作環境を手に入れたいと思います(^^)♪
by mori_hirotaka | 2011-12-29 16:04 | 音楽 | Comments(1)
Commented by ショートケーキ at 2011-12-31 11:43 x
森くん、2011年もお世話になりました!
今年は、大震災で大変でしたが、「ひとりじゃないさ」に
元気をもらい、森くんの10周年をお祝い出来たという良い出来事もありました。
ニューアルバムを製作中とのことですが、心から応援しています。森くんのことだから、良いものが作れそうですネ!
来年、ライブ同様楽しみにしています。
コンピューターは、操作する人次第ですね。
偽装アカウントが平気で溢れている世界でもありますので、
ちゃんと、人として向き合えば体温が宿るというものです。
音楽もネット上の文章も、人となりが出ますのでね。
人間とは、それを感じ取ることが出来る生き物だから。
では、来年もよろしくどうぞ!よいお年を!
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