トモ藤田さんの教則本『耳と感性でギターが弾ける本』
先日、トモ藤田さんのライブに感銘を受けて、すぐに教則本を買いました。

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『耳と感性でギターが弾ける本』

時間をかけて読みました。
芸術的なまでにシンプルかつ丁寧に、ギター上達に必要なことが書かれています。

アインシュタインが宇宙のいろいろな現象をE = mc2の式で表したように、フレットという宇宙を説明するE = mc2みたいなものがトモさんの中にあって(僕の勝手な想像です)、それを僕のような普通の人にもわかる言葉で書いてくれた、みたいな感想を持ちました。

第一章は、練習に向かう環境や心構えのこと。
ここには他の技術職やアスリートの方にも共通するような、向上するために大切なことが書かれていて、気づかされることがいっぱい。

面白かったのは、付属のCDでトモさんが時々、”悪い例”を弾いてみせるのですが、これがものすごく特徴をとらえていて的確なのです。
普通は上手になった人が初心者っぽい演奏を再現するのって難しいと思うのですが、どこがどう上手く行ってないからそうなるのか、そのメカニズムを知り尽くしているトモさんだからこそ、あれだけ的確にできるのだと思います。
教則本でこれをやるトモさんのユーモアも素晴らしいです。

僕はこの”悪い例”にかなり当てはまっていたので、そのぶん、自分が進むべき道が明確になりました。
歩くのはまだこれからなのですが。

そして読むごとに、相反するふたつの気持ちを抱きました。
自分がとても遠回りしてきたことを知り、もっと早くこの本に出逢えていたら良かったと思うと同時に、音楽の捉え方などで深く共感する部分があると嬉しくて、これまで僕は僕なりに自分の頭で考えてきた時間があって良かったと。

読了すると、トモ藤田さんという存在が持つ、ギターへの無償の気持ち、ギターに興味を持ったすべての人に、音楽と幸せな関係を築いて欲しいという、そんな願いが伝わって来ます。

最後のほうで感動して泣きそうになった教則本は、初めてです。
by mori_hirotaka | 2014-12-03 12:17 | 音楽と猫 | Comments(0)
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